年収から見た適切な借入比率

お金借りる委員会

年収の何パーセント程度までが適正な借入比率なの?

年収何パーセントまでが適正な借入比率?

マイホームを手にしたい、新車が欲しいと思うとき。ローンを組むにも自分の年収だとどれくらい借りられるのかわからなくありませんか?

果たして年収がいくらだと、どのくらい借りることができるのでしょうか?適正な借入比率とは?調べてみたのでぜひご覧ください。

ローンを組むうえで

住宅ローン・自動車ローンなど大きな買い物をするときに初めてローンを組む人も多いかと思います。これらのローンは金額が大きいだけに、年収・勤務先・勤続年数をもとに審査が行われますが、返済していく能力も同時に厳しくチェックしていきます。

そのひとつに借入比率と返済比率があります。ほかにローンを組んでいる場合はそれらも含めて計算する必要があります。

借入比率と返済比率

借入比率とは、購入価額または担保評価額に対する借入金の割合をいいます。

もし3000万円の住宅を頭金600万円払い、残り2400万円を住宅ローンで組んだ場合、借入比率は借入額2400万円÷住宅価格3000万円×100=72%となります。

頭金がない場合は100%となります。借りる側からしたら借入比率ですが、お金を貸す金融機関からみると融資比率という言い方になります。

次に返済比率は言葉のとおり、年収に対するローンの年間返済額の割合で返済負担率ともいいます。例えば年収600万円の人が月額13万円の住宅ローンを組んだ場合、年間返済額は13×12ヶ月=156万円となり、返済比率は156万円÷年収600万円×100=26%となります。返済比率は金融機関ごとに年収に応じた上限金額が定められている場合がほとんどです。

住宅ローンであれば借入比率80%以下、返済比率25%以下にしておくと金融機関の審査も通りやすいようです。これらのことを知っておけば、実際にローンを組む前に自分の年収でどの程度の借入が可能が予測できるので、より現実的な計画をたてていけます。

手取り年収で計算しないとキケン

ローンを組む際、ぜひとも注意してほしいこと。どこのローンでも返済比率を計算する場合には税金も含めた年収で計算を行う点です。

しかし実際に生活していく上で使えるのは税金を省いた「手取り」の年収なのです。たとえば奥さんと子供2人と暮らす年収400万円のAさんと仮定した場合に、彼の手取りはおおよそ「年収×83%=手取り」となります。

つまり年収400万円×83%=約330万円が実際に自由に使える手取りです。実に70万円の誤差。

住宅ローンの代表格であるフラット35でこの誤差を計算していくと恐ろしいことがわかってきます。フラット35では年収400万円未満は30%、400万円以上は35%と返済比率を定めています。

Aさんの年収だと実際に勧められるのは35%なので400万円×35%=140万円となり、月額返済料は11.6万円になります。しかし手取りで年収計算した場合、年収330円×30%=99万円となり、月額返済料は8.25円。同じ年収でも計算方法でこんなにも金額が変わってくるわけです。

本来の手取り年収は330万なのに年間返済額が140万円だと140万円÷330万円=42%と実に収入の半分以上が返済に持っていかれる計算になります。育ち盛りの子供がいる家庭なら余計にお金もかかってきますし、家は立派なのに返済でいっぱいいっぱいになるわけです。

住宅メーカーは売上げのために良いことしか言ってきませんが、ローンを組むうえではかならず手取り年収で計算しましょう。

年収別の適正返済比率

年収の落とし穴を踏まえたうえで考えると、税込年収でも20%程度にしておけば無理なく返済していけるのではないでしょうか。

手取り年収に計算し直しても25〜30%と家庭を圧迫させない金額でおさまります。具体的な年収でいうなら300万円なら1800〜2250万円程度(年間返済額60〜75万円)、500万円なら3000〜3750万円程度(年間返済額100〜125万円)、700万円なら4200〜5250万円程度(年間返済額140〜175万円)となってきます。

実際にその家に住み、支払いをするのは紛れもない貴方です。より良い暮らしがしたくて建てたマイホームも、身の丈に合わない高価なものを買い貧乏な生活をしていては本末転倒になるのではないでしょうか。

さらに年収300万円のAさんと年収700万円のBさんでは、同じ20%の返済比率でも残りの生活費が全然ちがってきます。同じ返済比率でもやはり年収が少ないほうが負担は高くなります。

実際にマイホームを購入すると

よくマイホームを購入するなら年収の5倍が目安だ、などと耳にしたことはないでしょうか。

一生に一度の買い物なだけに、清水の舞台から飛び降りるつもりでマイホームを購入している人がほとんどだと思います。洋服を選ぶように気軽には買えませんよね。

しかしマイホームを買うからには妥協したくない人がほとんどのため、ついつい背伸びをした金額でマイホームを手にする人が多いのも実情です。年収の5倍といいながらアレもコレも・・・と張り切って結局は年収の6〜7倍になってしまい、返済が滞りなくなく手放すことも考えられます。

マイホームを購入すると、新しい家具の購入・外構工事・引越し費用・固定資産税など諸経費もバカになりません。時間が経てば修繕費も必要になってくるでしょう。マイホームを購入する際は冷静に、将来への見通しをしっかり立てて身の丈にあった物件を選ぶことが重要です。

住宅ローンにも種類がある

住宅ローンの審査では年収・勤務先・勤続年数。

この3つがとりわけ重要視されますが、全てをクリアしていても年齢でハジかれてしまう場合もあります。まず年齢が行きすぎているとローンの返済を完了する前に退職してしまい、返済不能の恐れがあります。

若すぎても収入が不安定と見られがち。有利なのはやはり働き盛りである30〜50代です。住宅ローンは30〜35年が基本なので何歳くらいまでに契約しておけばいいか自ずと浮かんできますよね。

しかしマイホームを建てられるタイミングは千差万別。年収や年齢で審査をパスできないなら、働く配偶者との連帯債務でローンを組んだり、ペアローン型住宅ローンを使うのも手です。子供が成人して収入があり、将来的に同居を考えているのなら親子リレー型住宅ローンもオススメします。

自動車ローンは?

住宅ローン同様に借入額が低いと金利が高く、借入額が高いと金利が安くなります。

銀行の自動車ローンは金利が安い分、審査が厳しいです。ディーラーは逆に金利が高い分、審査は甘いので通りやすいと言えます。年収400万円未満なら返済比率25%、400万円以上なら35%がひとつの目安とされています。

が、もちろん年収・勤務先・勤続年数など総合的に審査されるので一概にはなんともいえません。また住宅ローンを組んでいるからといって自動車ローンが通りにくいということはありません。

この場合の返済比率は(住宅ローン年間返済額+自動車ローン年間返済額)÷年収で割り出されます。具体的な数字で例えてみるならば(住宅ローン年間返済額96万円/月額8万円+自動車ローン36万円/月額3万円)÷年数500万円=26.4%となり、無理なく返済していくことが可能です。

いかがですか?ローンを組む際の借入比率は80%返済比率を25%以下にしておくと審査も通り安く返済も無理のないことがわかりました。

借入比率・返済比率も手取り年収で計算するように心がけましょう。せっかくのマイホームですからより良いものにしたいのはわかりますが、あまり欲張りすぎては返済に忙しく家で休まることもできなくなってしまいます。

無理のないローンを組んで楽しく返済していけたらいいですね♪